ステーキナイフ・カトラリーの歴史
現在、世界では約15億人の人がナイフ・フォーク・スプーンを使用し、約15億人の人が箸を使い、残りの人がナイフまたは手で食事をしているといわれます。1700年代のヨーロッパではカトラリーはテーブルの上に置かれてあるのではなく、小さなバッグに入れて持ち運び、手とナイフで食事をすることが主流でした。スウェーデン語でカトラリーを?ビスティック”といいますが、これは?ビスティカ”という言葉に由来し?持ち運ぶ”という意味を持っています。
ナイフ(ステーキナイフ)
ナイフはカトラリーの中で最も古い歴史があり、右手でナイフを使い、左手で食べ物を口に運ぶ。カットできるように刃を広く作り、刺して食べるために、先を細くデザインされる。食べ物は主に動物の肉を指す。ナイフの歴史はお肉の歴史でもある。1669年ルイ14世はナイフが凶器として使われるのを恐れ、先のとがったナイフを禁止にしたそのため、テーブルナイフの先は丸い形になる。現在はステーキナイフとテーブルナイフで使い分けられるようになる。
フォーク
フォークはカトラリーの中でも歴史が一番浅く、1600年代にイタリアで産まれる。フルーツを食べるときに手が汚れることを避けるために最初はデザート用フォークとして誕生する。宗教画で罪人がまるでナイフのようにステーキフォークで痛めつけられたことから“悪魔の道具”とも言われる。フォークが装飾され、貴金属で作られるようになり、人々は現在のようにフォークを使い始めるようになる。
スプーン
スプーンは昔、木か動物の骨から作られていた。1400年代には銀のスプーンが結婚のギフトなどに使われるようになる。また銀を使用していることで投資資産のひとつとされ、裕福な人ほど大きなスプーンを持ち、ベルトのところにぶらさげて権力の象徴ともなっていた。
代表的なカトラリーはナイフ・フォーク・スプーンの3種類ですが、フランス革命や産業革命により貴族ではない、商業や金融業で台頭してきたお金持ちが増え、そのニーズと技術の進化に伴い、さまざまなサービス用カトラリーも生まれ、レードル、サーバー、チーズナイフ、バターナイフ、ティースプーン、コーヒースプーンと、挙げればきりがないほど、カトラリーの種類は多くなっていきました。1900年代に12種類のカトラリーが一人用のテーブルセットとしてテーブルの上に並べられるようになり、決まった料理に決まったカトラリーを使わなくてはいけなかったため、間違いなく順番どおり使うことが重視されていました。
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